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後ろ髪がないのは幸運の女神だけじゃない
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  ひょんなことで知り合った女性とその場で話が盛り上がり、後日、改めてデートの約束を取り付けようと連絡したら他人行儀で軽くあしらわれてしまった――。
  私には学生時代からこんな苦い経験がいくつもあったのですが、ある時期から、プライベートでも仕事でも、アポ取りにおいてそういう失敗はあまりなくなりました。
  ある時期から……とは、取材記者として駆け出しの頃、知人の営業職員で優績者のKさんから「そんなアポの取り方では、女性を誘うこともできませんよ(笑)」とたしなめられ、アポ取りに関するレクチャーを受けてからです。
  それは、こんな話です。
  ある日、レストランでKさんを取材している最中に、別のトップ優績者が通りかかるという偶然がありました。そこで、「ぜひお話をうかがわせてください」と挨拶したのですが、私は挨拶できたことに満足して、その場で具体的な約束をいただこうとしなかったのです。相手が「私なんかでよければいつでも」と承諾してくださっているにもかかわらず、にです。
  その様子を隣でもどかしそうに見ていたKさんは、
「今、日時を決めてもらった方がいい。この人は忙しい人だから今約束しないと、もうつかまりませんよ!」
  と、私をサポートするために“その場”で強くダメ出しをしてくれたのでした。
  Kさんに限らず、トップ営業パーソンの方々が《約束の日時を出会ったその場で具体的に決める》のは、次のような理由があるからです。
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