Home > 営業スキル > 営業の達人「いいね!」話

“その一言”があるのとないのとでは…
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  先日、あるデパートの搬入口の前で、出入りの業者に忙しく指示を出している男性に道を尋ねました。病院への送迎バスの停留所を探していたのです。
  ふだんであれば、「ちょっとすみません、バス停を探しているのですが……」と話しかけたと思いますが、その日は自分でも不思議なほど丁寧な言葉が口をついて出ました。
「お忙しいところ大変申し訳ありません。……○○病院の送迎バス乗り場を探しているのですが、ご存知でしょうか?」
  すると、ぶっきらぼうに見えたその男性は、誘導が一段落して手がすくやいなや、私をバス乗り場が見通せる場所まで連れていってくれたうえに、「乗り場にはハッキリした目印はないから、あの辺りで待っているといいですよ。乗客がいないとすぐに出発してしまうから気を付けて……」と利用方法まで親切にレクチャーしてくれたのです。
  彼の仕事の手を止めてしまったことに私は恐縮しつつも、この一件によって言葉づかいの大切さを改めて感じました。その男性はふだんから親切な人なのかもしれませんが、私のかけた一言も、彼の判断に多少は影響を与えたと思えたからです。
  思い返してみれば、その日、私がいつにもまして丁寧な言葉で話しかけたのは、最近、トップ営業パーソンたちとの会話の中で、《気づかいの重要さ》についてよく聞かされていたからでした。
  例えば……
※ これ以降は会員専用ページです