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他人をほめるコツと自分がほめられたときの受け止め方
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  最近、とても嬉しいことがありました。
  私が以前勤めていた会社から独立して、今年の春で10年目になります(正式に起業したのは独立から半年後のことですが…)。
  先日、旧知の経営者の方が、私の年老いた母親にこんな言葉をかけてくださったそうです。私が大学を卒業した直後に、進路について一度相談にうかがったこともある方です。
「息子さん(私)は若いころに話していたことを実現されて偉いですね。独立しても数年で立ち行かなくなる人が多いなかで10年続けるのはたいしたものですよ」
  読者の方を、こんな詰まらぬ話に付き合わせて申し訳なく思いますが、私はこの言葉が本当に嬉しかったのです。
  なぜなら、その方がこれまでの私の実績(著作とか)といった目につきやすい部分をほめてくれたのではなくて、私の《努力》や《思い》を拾い上げてくださってくれたからです。
  もっとも、私にはたいした実績もありませんので、結果についてはほめようがなかったのかもしれませんが(汗)、いずれにせよ、私はその話を母から聞いて以来、何かあるたびにその言葉を思い出すほど感激したのです。
  退職者の多い保険セールスの世界で戦い、一定の成果を出し続けていらっしゃる読者の皆様も、お客様やご家族、ご友人から言葉をかけられて私と同じように嬉しかった経験があるのではないしょうか。
  ところで、今回の私がそうだったように、言われた相手がより喜ぶほめ言葉をかけるには、いくつかの原則があると考えています。これは、《相手の内面に「ほめ言葉の矢」をどれだけ深く打ち込めるか?》という基準から考えてみた原則です。
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