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思い立ったが吉日
―良いと思ったことはすぐに行動に移す―
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  以前、私が取材をさせていただいた会社に、未来工業という主に電設資材を扱っているメーカーがあります。(本社:岐阜県輪之内町、従業員約800名)。
  “日本一社員がしあわせな会社”とも言われる、知る人ぞ知る超優良企業です。
  同社がそう呼ばれる理由は、その勤務内容や福利厚生制度にあります。ごく一部ですが代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
◎年間休日日数で日本一(有給休暇をのぞき140日。年末年始は約20連休)
◎1日の就業時間は7時間15分 ◎残業禁止(部署や時季により例外あり)
◎全員が正社員 ◎70歳定年
◎給料は完全年功序列。60歳以降も給料は下がらず(65歳社員の年収は約700万円)
◎勤務時間外のアルバイトもOK ◎5年に一度は会社負担で希望者全員が海外旅行へ
……等々
  同社では、まず社員を大切にすることで、「これだけのことを会社からしてもらっているんだからがんばらないと……」「このすばらしい環境を続けていけるように業績を上げていきたい」といった、自主的な、きわめて高いモチベーションを引き出しており、その結果、1965年の創業以来、赤字なしの、高い経常利益率を誇っています。
  私にもサラリーマン経験がありますが、この環境は羨ましいかぎりです。就職希望者が殺到しているのもよくわかります。
  ところで、FPSクラブという生保セールスパーソンをメイン読者とする当欄で、なぜ企業経営の話をするの? とお思いの方もいらっしゃると思います。
  もちろん、理由があります。
  未来工業の創業者の山田昭男さん(現取締役相談役)は、現在の会社(と組織文化)を作り上げるにあたって、いくつかの方針を徹底してきたのですが、それが、成功したいと願う全てのビジネスマン諸氏にとっても非常に示唆に富んだものだと思うからです。
例えば、
  ◇どんなことでもいいから必ず他と差別化する
  ◇常に考える!
  といったこともそうですが、本コラムで特に取り上げたいのは次のことです。
  ◇自分の経験則で判断しない。良いと思ったことはすぐに行動に移す
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