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お客さんが釣り込まれる雑談術
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  アロマセラピーは、脳の若返りや認知症の予防に効果がある――という話をご存知でしょうか。
  今年の2月25日に放送された番組「たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学」(朝日放送)で、「脳の若返り『ある匂いを嗅ぐと脳の若返りが期待できる!』」というテーマが取り上げられていました。鳥取大学医学部・浦上克哉教授によると、昼と夜にアロマを嗅ぐことで、認知症の予防が期待できるというのです。
  番組の中でも、物忘れが激しかった女性の症状が、わずか1週間の実践で劇的に改善する様子がレポートされていて、私も興味深く拝見しました。
  この番組は、放送後の反響が凄かったと聞きます。事実、私の妻はアロマセラピーのサロンを開いているのですが、彼女や彼女の同業者のところにも、番組を見た人たちからの問い合わせが相次いだそうです。
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  なぜ、アロマを取り上げたのかというと、今回のテーマである「セールスパーソンの雑談力」を論じるうえでたまたま例題にしやすかったからで、アロマ自体に特に意味はありません。話題は何でもいいのです。
  さて、セールスパーソンが雑談をする目的はいろいろありますが、そのうちの一つに、《お客さんから「この人の話は面白い」「役に立つ話を聞かせてくれる」「なかなか“できる人”だ」と思ってもらうことで、本来の目的であるセールストークに関しても“聞く耳”を持ってもらうこと》があります。前述の話で言えば、もともとアロマセラピーや認知症予防について強い関心を持っていた人は、膝を乗り出すようにして聞いてくれる可能性が高いわけです。
  たかが雑談ですが、トップセールスパーソンのように相手が釣り込まれるような雑談ができる人がいる一方で、雑談が上手くできない人が現実にはいて、その差は歴然と表れています。
  ここでは上手い雑談ができる3つのポイントを挙げます。
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