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読み聞かせのうまさはセールストークにも通じる!?
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  先日、ある知り合いの女性が子供たちに読み聞かせをしている場面に居合わたのですが、彼女の読み方がとても上手なので感心したのです。
  読んでいた本の一冊は『ねないこだれだ』(せなけいこ作・絵、福音館書店刊)という作品でしたが、情感たっぷりの語り口で、「よなかに あそぶこは おばけに おなり」などとやるものですから、子供たちは「もうやめて〜」と半べそをかき、「その本、もう捨てて! 誰かにあげていいよ」と怖がるほどでした。もちろん、その後には楽しい話も読み聞かせていましたので、子供たちは絵本を大いに楽しんでいました。
  さて、ここでこんな話を始めたのは、その女性が優秀なビジネスパーソンであったからです。もっと詳しく言えば、コミュニケーション能力が高く、人間的な魅力があり、「伝える力」や「心を動かす力」を持っているようにも思いました。
  そこで今回は、この観点からセールストークのコツについて考えてみたいと思います。
  子供たちを夢中にさせる彼女なりの読み聞かせの工夫(無意識にやっていることもあるかもしれませんが……)を私なりに整理してみると、次の5つになります。
  @ 表情(声の表情や手の動きも含めて)が豊かなこと
  A 聞き取りやすいこと
  B 明るく、温かみと親切な人柄が感じられる声色であること
  C 子供たちが集中して聴くような場を事前につくっていること
  D 自分自身が親しんでいて、楽しめるお話を選んでいること
※  子供への読み聞かせに大げさな感情表現は無用――という専門家の意見もあるようですが、ここでは専門的なことはひとまず横に置いてお読みください。
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