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やりもしないうちから可能性を否定しない
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  子供から教わることって多いものですね。
  先日、幼児の息子が二体の怪獣のおもちゃ(フィギュア)を持ってきて、「これとこれの腕を取り替えてほしい」と頼んできました。
  私は仕事が忙しかったこともあって、そのおもちゃを受け取って軽く試してみるなり、「あ〜、これは無理だよ。つなぎ目が硬いし、サイズが少し違うから取り替えるのは無理だな」と言って突き返したのです。
  しかし、その返事に納得しない息子は、「やってよ。やってみないとわからないよ!」と譲りません。
  「無理だって!」
  「わかんないよ!」
  そんなやり取りをするうちに、私は、「いやいや、これは息子の言うことの方が正しいな」と反省し、とにかくやるだけやってみて、できないまでもいろいろ工夫する過程をしっかり見せることで、息子への教育の場にしようと考えました。
  ところが、です。
  頭では無理としか思えなかったことが、実際に手を動かしてみたら次々と工夫が思い浮かび、意外と簡単に交換できてしまったのです。
  何のことはありません。教育されたのは自分の方でした。
  やりもしないうちから可能性を否定しない――。
  これまでの取材の中でトップセールスパーソンたちから繰り返し聞かされ、自分でもそう思って仕事をしてきたつもりですが、日常生活の中ではその教訓がまったく生かされて(身に付いて)いないことが露呈したのでした。
  ちなみに、私がトップセールスパーソンの皆さんからうかがってきた、これに類する教えは、たとえば次の2つです。

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