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二言、三言交わすだけで
心を開いてもらえる会話術
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
ある土曜日の朝――。
早朝から開いている小さなスーパーに朝食を買いに行ったら、中年男性の店員さんが、スーツ姿のお客さん(若い男性)と談笑していました。
2人はこんな感じの会話をしていました。
店員
「いつもありがとうございます。昨日と違って、今日は良い天気ですね〜」
客
「そうですね〜」
店員
「お客さんは、いつも明るくてさわやかですね! これからお仕事ですか?」
客
「そうなんですよ〜。そこの◎◎◎で働いているんです。土曜日は仕事で……」
店員
私も仕事じゃなければ、こういう日は野球をやりたいんですけどね。お客さんもスポーツがお好きそうですよね」
客
「僕は観るだけですけどね。◇◇◇ファンなのでよく球場には行きますよ」
文字でこれだけを読むと、別にどうということのない会話です。
しかし、私は、この店員さんのコミュニケーション能力=会話術はすごいと思いました。初めて会話を交わした若いお客さんが、楽しそうに自分から勤務先や趣味などを話していたからです。<若い男性の中にも社交的で自分のことをオープンに話す人もいる>と言ってしまえばそれまでですが、この店員さんは、誰とでもこういう会話をしている雰囲気がありました。
そこで、今回は、この店員さんの会話術を題材に、短時間に相手が心を開いてくれるコミュニケーションの秘訣について考えてみたいと思います。
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