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先日、あるオフィスを仕事で訪ねた際、そこのスタッフの方に入れていただいたコーヒーを半分残してしまい、辞去してから大いに反省したことがありました。
というのも、私が勝手に「師匠」と呼んでいる城戸啓太郎さん(元保険会社勤務)※から、こんなふうに教わっていたからです。
「出されたお茶を飲み干す……最低でも口をつけるのは、入れてくれた人への礼儀だ。わざわざ自分のために入れてくれた人には、感謝して、ほめる。それがインスタントコーヒーだろうが、スーパーで買った安いお茶だろうが、ほめる材料などいくらでもある」
私もそれを実行(少なくともお礼と飲み干すことだけは)しているつもりですが、しかし、その日は打ち合わせが立て続けにあって、出された飲み物を4杯も5杯も飲んでいたものですから、ついつい残してしまったのでした。
出されたお茶を残さない(最低でも口をつける)とか、入れてくれた人に敬意を払うといったことは、ビジネスで訪問しているなら当たり前――と言えばそうなのですが、他のことに注意が向いてしまっているときなどは、意外とそれができていないことも多いのではないでしょうか。
私は今回のような反省をするたびに、城戸さんの経験した《お茶にまつわる感動エピソード》を思い出します。改めて初心を忘れないようにしています。
それはこういう話です。
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