Home > 営業スキル > 営業の達人「いいね!」話

ほめ言葉検定C 〜「こんなことをしたら逆効果」編〜
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  仕事に役立つだけでなく、相手を幸せにし、自分の人生も豊かにする「ほめ言葉の効用」について、引き続き考えていきたいと思います。
  さて、ほめ言葉検定の第4回目は、「せっかくほめているのに、こんなことをしたら逆効果編」です。
  以前の連載で、《同じことをしても、その前に、大事な前提となる言葉や行動があるのとないのとでは結果が大違いになってしまう――》という話をしましたが、ほめ言葉でもそれは全く同様です。
  今回も、これをしたら、「せっかくのほめ言葉の効果が薄れる」あるいは「台無しになる」という2つのケースをご紹介します。
  FPSクラブの読者の皆様に限っては、まったく初歩的な話ですが、初心に帰る意味でお付き合いください。
第三者に向けてほめる場合に「◎◎さんに伝えておいて」は蛇足
  まず1つ目は、前回の解答である「他人の口を借りてほめる場合の注意点」です。
  例えば、あなたにAさんとBさんというお互いが顔見知りの知人がいた場合――。
  あなたがAさんに対して「(その場にいない)Bさんは素晴らしいですね。このあいだ、こんなことがあって……」と語るのは、Bさんを直接ほめるより何倍も効果があります。
  なぜなら、Bさんの立場で考えると、「自分がいない場所でもほめてくれているのか……」と感激も大きいからです。
  面と向かって言われればお世辞に聞こえることも、Aさんを通じて聞かされる言葉には信ぴょう性が感じられ、素直に受け取ることができるのです。
  もしあなたが2人の人間関係を知らない、あるいは、AさんとBさんがお互いを知らず、後日知り合いになって偶然あなたの言葉が伝わった場合――には、そのほめ言葉は最高レベルの効果を生むことでしょう。
  しかし、これには、絶対にやってはならないことがあります。
※ これ以降は会員専用ページです