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先日、ある仕事で打ち合わせに出向いた際、相手の方(とてもお若い方です)から、「ほめるところが見つからない相手だったらどうするんですか?」と質問されました。
その方は、本連載の「ほめ言葉検定@〜D」などを読んでいたらしく、率直な疑問を投げかけてくれたのです。
「それは……」と私が口を開こうとすると、相手は間髪入れずにこう続けます。
「いや、『ほめるところがないなんて簡単に言うな』ということもわかっているんですよ。ただ、ヘンにほめると逆に嫌みや皮肉になってしまいそうなケースもあると思うんです。それに、自分の調子の悪いときなどに、すぐに相手の良いところが思いつかないこともあるじゃないですか?」
たしかに私自身がもともと口下手で、心のスイッチを入れてはじめてそれらしいことが言えるタイプの人間ですから、調子の悪いときに良いほめ言葉が浮かばないのもわかる気がします。
皆さんは、そんなときにどうされていますか。
以前『ビジネスはほめ上手になるとうまくいく』(河出書房新社・城戸啓太郎氏との共著)を書いていることもあって、同じ質問はこれまでに何度も受けているのですが、今回、改めて「自分ならどうするだろうか?」と考えて、私が実行するであろう3つの方法を挙げてみました。
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