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「個人年金保険と投資信託のどちらにしようか迷っている」と言われたら?
ファイナンシャル・プランナー/なごみFP事務所 竹下さくら
  個人年金保険を提案する際に、「投資信託とどちらにしようか迷っていて…」というつぶやきを耳にする機会はあるものです。これら貯蓄性が高い保険では、他の金融商品との比較はつきものです。今回は、保険vs金融商品の比較での説明のポイントについて考察します。
「迷われている理由は何ですか?」と率直に聞いてみよう
  個人年金保険や子ども保険(学資保険)といった貯蓄性の高いタイプの保険は、広い意味で言えば資産運用の一手段ですので、投資信託と性質が似ている部分もあります。個人年金保険の中には投資信託のしくみを組み込んだ投資型年金(変額個人年金)もあります。
  その違いとして注目しておきたいのは、主に以下の3点です。
   個人年金保険等に比べて投資信託は支払ったお金が大きく増える可能性があること
個人年金保険等は原則として元本の保証があるが、投資信託は元本割れの可能性があること
個人年金保険等には年金保険料控除がある(投資信託にはない)
  これ以外にも課税のされ方などの細かな点が異なりますが、結局は、どんな保険を選んだか、また、どの投資信託で運用したかによってもずいぶんと利回りに差が出ますので、あまり厳密な比較をする意味はなさそうです。
  そこで、お客様が「投資信託と迷っていて…」と言われたら、「それはどうしてですか?」「もしかして、利回りの面で悩んでいるのですか?」と素直に聞いてみるのもひとつの方法です。一般的には、利回りは投資信託の方が個人年金保険よりも高いという理解の人が多いですが、悩んでいるということは、投資信託の利回りの不安定さが理由であるケースも少なくありません。
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