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中小企業緊急雇用安定助成金の巻 前編
社会保険労務士/坂労務コンサルティング・オフィス 代表 坂 佳三
本コーナーでは、助成金提案をテコにして中小企業開拓をするための具体的な活用ポイントを社会保険労務士の立場からお伝えしていきます。今回と次回の2回にわたって「中小企業緊急雇用安定助成金」を活用する方法を紹介します。
助成金は、生保営業パーソンの欲求を最大限叶えてくれる
  突然ですが、読者の皆さんに質問です。生保営業パーソンに多い悩み事の上位3つは何だと思いますか? 恐らく、
  @保険の話を聞いてくれるお客さんがほしい(含む紹介入手)
  Aお客さんにお届けする、営業につながる新しい情報(源)
  B成約率を上げたい
  ではないでしょうか?
  じつはこのうちの2つ、「保険の話を聞いてくれるお客さん(含む紹介入手)」と「営業につながる新しい情報(源)」を簡単に手に入れる方法があります。それは「助成金」制度の活用です。「なあんだ、そんなこと知ってるよ」と思った読者の方、実際に中小企業に助成金を提案されている生保営業パーソンは意外と少ないのですよ。なぜなら、生保営業パーソン単独で手続きまで行うのが難しいからです。たとえば雇用関係の助成金の手続きなら社会保険労務士の資格が必要ですので、生保営業パーソンは社労士と連携して行う方法が一般的です。ミソは多数いる社労士の中から助成金に強い社労士を選び出し、いかに連携するかにあります。
  そもそも助成金とは、一定の要件を満たすことで、国や機構などから経済的支援を受けられるという中小企業にとってはありがたい制度です。融資と違い返済の義務はありませんが、営業外収入に該当しますので課税対象となります(一部例外はあり)。
  この助成金のメリットとして最初にお伝えしたいのは、生保営業パーソンの欲求を最大限叶えられるという点です。つまり、
  @毎月訪問が可能
  A決算書を入手できる
  B紹介入手もできる
  のすべてが可能です。
  毎月訪問は社労士が行います。必要な時に社労士と同行訪問すればいいのでありがたい話です。
  法人に保険を提案する際に避けて通れないのが「決算書の入手」です。しかし、銀行出身者でない限りおいそれと「決算書を見せください」とは言い出せません。それを社労士が代わりに言ってくれるのです。どうしてかというと、決算内容が助成金申請の際に必要になる場合があるからです。
  さらに助成金は、同業種の企業なら同種の助成金制度を活用しやすいので、事業主に紹介依頼もしやすいのです。
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