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住宅ローンの残高が多い人のほうが、
より地震保険が必要ってホント?
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 水谷 力
  東日本大震災の被災状況はマスコミを通して広く全国に伝わり、地震や津波の恐ろしさを身に沁みて感じられた方は多いと思います。また、8月29日には内閣府から南海トラフの巨大地震に関する被害想定が公表され(死者最大約32万人)、地震に関する関心が高まっています。地震保険の加入率は上昇しましたが、震災から1年半が経過した現在、皆さんの周りを見渡して、果たしてどのくらいの方が実際に地震保険に入っているのでしょうか。地震保険に加入されていない理由はさまざま考えられますが、一番の理由は「補償の必要性が顕在化されていない」ことだと思います。そういう点では生命保険も同じです。今回は、地震保険の必要性を説くことから、生命保険につなげる方法を紹介します。
根拠:内閣府ホームページ>南海トラフの巨大地震に関する津波高、浸水域、
          被害想定の公表について     http://www.bousai.go.jp/nankaitrough_info.html

地震保険は建物の被害に備える保険ではないの?
  私の周囲の人々の地震保険に対する一般的な反応は、次の3つです。
1.起こるかどうかわからない地震のために保険料を払うのはもったいない
2.もし地震が起きても何とかなる
3.地震保険料が高い(だから入りたくない)
  以下、各々の反応について順番に検証してみます。
1.起こるかどうかわからない地震のために
    保険料を払うのはもったいない?
  文部科学省の地震調査研究推進本部では、今後の地震発生確率を公表しています。
  今後30年以内にマグニチュード8.5前後の南海地震が発生する確率は60%程度、同じく今後30年以内にマグニチュード8.1前後の東南海地震が発生する確率は70%程度と予測されています※。さらに、日本列島にはいたるところに活断層があり、再び甚大な被害がもたらされる危険性は決して低くありません。
根拠:文部科学省地震調査研究推進本部ホームページ>長期評価結果一覧>
    2.海溝型地震の長期評価の概要     http://www.jishin.go.jp/main/choukihyoka/kaikou.htm

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