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落雷で給湯器やエアコンが壊れた!
建物じゃなくても火災保険の対象になるの?
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 水谷 力
  お客さまにお会いしたら、まずは世間で話題になっている事柄などを会話の糸口にされると思います。たとえば消費税増税を俎上に載せるなら「消費税が上がりますが、仮に住宅を購入するとしたらタイミングはいつがいいかご存知ですか?」、もう少し保険に近づけるなら「購入した住宅にかける火災保険の消費税はどうなるかご存知ですか?」という感じでしょうか。お客さまは保険の知識にとどまらず、保険に関連した周辺知識にも詳しい人を信頼する傾向があります。仮に消費税の話をするのでも保険やその周辺知識にまつわる話をするほうが効果的です。今回は火災保険のちょっとした知識から生命保険につなげる方法を紹介します。
家の近所に雷が落ちたら
給湯器が使えなくなった!?
  知人宅で新築の時から使用していた給湯器が故障しました。10年以上使用しているものですが、ある日突然スイッチを操作しても電源が入らなくなったのです。日に日に寒さが増す季節です。早速メーカーのサービスセンターに連絡しました。古い製品なので交換部品がありません。やむなく新品に取り換えることになりました。その際の費用は、なんと50万円以上かかるとのこと。知人は青くなって私のところに連絡してきました。
  よく事情を聴いてみると、ちょうど故障した日の夕刻は雷雨で、家の近所に雷が落ちたとのことです。私は、その話でピンときたので、修理業者の方が原因について何か言っていなかったかと聞いたところ、案の定、雷の電流で給湯器の配電盤が壊れたと言っていたとのことでした。
  落雷によって給湯器・冷暖房設備その他の付属設備が損害を受けた場合、通常は建物につけた火災保険の補償対象になります。すぐに保険代理店の方に連絡して手続きをとるようアドバイスしました。後日、この知人から連絡があり、無事保険金を受け取って修理費用を賄うことができたとのことでした。
  このような場合に、火災保険が活用できることをご存じない方も少なくないようですが、雷の多い季節には発生しがちなケースです。ひょっとすると、保険請求ができるのにそれを知らないために請求がなされていないケースも少なくないかもしれません。皆さんの周りで同様のケースがあったら是非アドバイスしてあげてください。
  では、落雷によってパソコンが壊れたという話をよく聞きますが、パソコンも火災保険で補償されるのでしょうか。
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