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自社ビルで水漏れ事故発生!
巨額の賠償請求で資金繰りがピンチに!?
1級ファイナンシャル・プランニング技能士 水谷 力
  自社所有のビル全体をテナントに貸したり、自社ビルの空きスペースをテナントに貸している会社は少なくありません。これによる賃貸収入は会社の収益に貢献しますが、その反面、もしここで事故が発生して会社に過失が認められ、巨額の賠償責任を負担することになったら、その会社の経営はどうなるのでしょうか?
  このような、経営者にとって関心の高そうな話題から保険の話題に入るのも効果的です。お客さまは保険に関する知識にとどまらず、保険に関連した知識に詳しい人を信頼する傾向があるからです。ここが、単なる世間話から生命保険の話題に入る方法と異なる、お客さまの心をつかむ効果的なアプローチトークのポイントです。
自社ビルで発生した水漏れ事故。
営業損失を含め数千万円の賠償請求を受けたら・・・
  自社所有のビルを活用して賃貸事業を行っている会社は少なくありません。それが本業の場合はもちろん、副業であったとしても賃貸料は会社の資金繰りに少なからず貢献しているのではないでしょうか?いったんテナントを獲得すれば、定期的に賃貸収入が得られますし、キャッシュフローが大きく変動することはあまりありません。
  しかし、不動産活用のコンサルタント等の専門家でさえも油断しがちなのが、このような事業に潜む事故のリスクです。これは実際に起きた事例ですが、自社所有のビルで水漏れがあり、テナントのフロアーが水浸しになる事故が発生しました。フロアー内の重要書類や機密文書、パソコンや電子機器類も含めた什器備品が水浸しで使い物にならなくなったばかりか、完全復旧に数日間かかったため、テナントの営業損失費用も含めて数千万円の損害賠償を請求されたそうです。そのビルのオーナー会社が加入していた保険は火災保険のみで、このような事故に対応できるような内容ではありませんでした。したがって残念ながら、巨額の賠償金に対して自己資金もしくは借入金で対応せざるを得なくなってしまったのです。
  こうした事故は、もちろんめったに起きることはありませんが、いったん起こると巨額の賠償金に発展するリスクがあります。これに対処するにはどのような方法が考えられるでしょうか?
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