Home > 営業スキル > そろそろ本気の保険販売!自分の殻を破る10の法則

 第5回
バンザーイ!押しの強い営業マンの時代は終わったのだ
キーストーンフィナンシャル株式会社 代表取締役 大坪 勇二
  ごり押し、胡散臭い、しつこい、懇願……そんな負のイメージが従来型のセールスにはつきまとっています。しかし、インターネットが発達した現代においてはもうそのようなセールス手法は通用しなくなりました。
一般の人から見た“セールス像”とは
  ちょうどこの原稿を地方都市のホテルのコーヒーショップで書き始めたときに、隣のテーブルの商談が気になりました。まあ、職業病とでもいうのでしょうか、お店に入った途端に商談をしているテーブルはピンときます。
  何というか、営業マンの必死さがある種の波動を発しているとでもいうか、独特の雰囲気がそのテーブルから漂ってくるのです(あなたもわかるでしょ?)。
  そのテーブルは、身なりのいい老夫婦と中年女性の3人連れでした。最初は親子かと思いましたが、よくよく聞いてみると、中年女性はどうやら健康食品のセールスレディのようです。
  で、商品を老夫婦、特に奥様の方に売り込んでいるのです。
  すぐ隣のテーブルです。その商談の行く末が気になって、つい悪いと知りながら聴き耳を立ててしまいました。
  どうやら商談は順調ではないみたいです。
  中年女性の勧める商品は癌の予防になるらしい(本当か?)。華やかなワンピースに身を包んだセールスレディは、大柄でとても線の太い感じの女性でした。
  癌になった知人の話をし、「癌になったらこんなに大変」と老夫婦を脅しあげ(そうとしか見えなかった)、「これを飲めば癌にならない」とか「重度の癌すら治った」とか(?)「長生きできる」(??)とかその効用を奥様にまくし立てていました。
  一方、品のよい感じの奥様は時々気の弱そうなコメントをちょっぴり述べるだけ。銀髪のご主人の方は「早く終わらないかなあ」という風情で黙々とコーヒーカップを口に運んでいます。
  二人の煮え切らない様子にいら立ちを隠せないセールスレディは、さらに強い調子でたたみかけていきます。
  しかし彼女が焦れば焦るほど、会話はかみ合わなくなっていきます。それは見ているのがつらいほど、痛々しいものでした。
  私はその老夫婦を気の毒に思うだけでなく、一方的で自分勝手なトークしかしないセールスレディに怒りさえ覚えました。
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