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相続相談をきっかけに、商店地主さんにアプローチ
相続ジャーナリスト/相続支援ネット 代表 江里口 吉雄
不動産に強い相続専門資格があると入りやすい
  前回では、都市型地主さんの攻略をお勧めした。では、実際にどのような地主さんにアプローチすればいいのだろうか。
  生保営業の世界では、顧客あるいは有望な見込客の中に、自宅ならびに事業用の不動産を所有する商店主(ここでは「商店地主」と呼ぶ)の方は1人や2人、少なからずいるであろう。そうはいっても、生保に興味を持たない商店地主さんとそう簡単に土地活用のお話をするチャンスは生まれない。
  しかし、生保の見込客として商店地主さんと日々のお付き合いをしていれば、いつか必ず土地活用の話ができるチャンスは訪れる。それはずばり「相続」である。ただ、相続の件で商店地主さんにアプローチするならそれなりの資格があった方が有利である。資格といえば、昨今は相続について関心が高まっており、相続専門資格として「相続○○」というような呼称のさまざまな民間資格が巷には溢れている。
  もちろん相続周辺の資格としては、FP資格が有効に見えるが、地主さんから見るとあまりぱっとしないらしい。そんな相続資格ブームの中でも特に、土地活用がともなう地主さんにとっては、不動産に強い相続資格が有効であるのはいうまでもない。相続に関する資格をどうせ取得するなら、数多くある中から不動産に強くなれる知識やスキルが学べる資格かどうか吟味されることをお勧めする。
郊外の商店街の地主さんとの出会いから地主攻略は始まる
  日々の生命保険営業の世界では、アパートオーナー層である、いわゆる郊外型の地主さんと出会うチャンスは通常あまりないかもしれない。そうなると郊外型の地主さん攻略はハードルが高いかもしれない。しかし、郊外といっても私鉄の急行が停まるクラスの駅であれば駅前にはそれなりの繁華街がある。そういった商店街の商店地主さんとなら比較的出会いが多いのではないだろうか。
  ここで攻略したい商店地主さんとは、生保等の契約をいただける可能性がまだまだ薄い見込客のことである。すぐに生保契約に結び付かないからといってだんだん足が遠くなっているかもしれない。しかし、契約がとれない商店地主さんこそ、将来の相続発生時には土地活用の最大の見込客であるのだ。
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