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郊外型地主さんへのアプローチはいかにすべきか【前編】
相続ジャーナリスト/相続支援ネット 代表 江里口 吉雄
なぜ空地(何もしない)が最善の土地活用なのか
  前回まで都心型地主さんの代表格、商店地主さんの土地活用について検証してきた。今月は、いわゆる郊外のアパートオーナー層である広大な土地を所有する地主さんへのアプローチを考えてみたい。
  郊外の地主さんが所有する土地は最低でも3,000u以上(1,000坪程度)は下らない。中にはそれ以上の土地を所有していることも多い。こういった地主さんの悩みはなんといっても広大な土地にかかる莫大な相続税の問題である。1億円から数億円もかかる相続税の納税資金をどこから捻出するかというと、やはり土地の売却資金である。
  そのために保有する土地の一部は空地のままにしており、何年、いや十数年に渡り何もしない空地としてただひたすら相続が発生する日まで持続される。何もしないということは、地主さんはその土地の問題点もほとんど把握していない場合もある。
  土地の問題点とは、主に建築基準法と都市計画法、さらには相続税における土地評価の問題などである。相続が発生してはじめて土地の問題が顕在化し、最悪の場合、売却できないという事態にもなりかねない。そういった問題を地主さんに事前に知ってもらうためにアプローチでは何をすべきかを検証してみよう。
郊外型地主さんを攻略するためのキーワードを知る
  何もしないのを最善の策とする郊外型地主さんを攻略するには、地主さんの悩みを理解するための最低限のキーワード(5つ)をとりあえず知ることである。そのキーワードは次の通りだ。
 1.セットバック
 2.都市とし計画道路けいかくどうろ
 3.無道路地むどうろち
 4.貸家建付地かしやたてつけち貸宅地かしたくち
 5.広大地こうだいち
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