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土地活用としてのデザイナーズマンション
相続ジャーナリスト/相続支援ネット 代表 江里口 吉雄
デザイナーズマンションとは何か
  郊外型地主さんのアパート建築はずばりアパートそのもの――標準的なアパート建築であるので、そのプランニングはそれほど凝ったものにはならない。しかし、都市型地主さんの場合にはそのほとんどがオーナー住居を併用した建築になることが多く、そうなるとオーナーの住まいとしても満足のいくものを追求しがちで、いわゆるデザイナーズマンションを採用するケースが往々にしてある。
  デザイナーズマンションとは、建築デザイナーがその建物の基本構想をデザインしたものであるものを指す。基本構想とは、建物の全体のボリュームと建築デザインのコンセプトを明確に打ち出した建築設計試案のことである。そのためデザイナーズマンションの建築においてその基本構想となるものがしっかりしていないと、オーナーにとっても、また賃借人にとっても住みにくい建物になってしまう。
  デザイナーズマンションの工法は、通常はRC(鉄筋コンクリート造)工法の打ち放し仕上げのデザインが多い。また、内容設備においてもある水準以上の設備品を採用することが多い。特に水回りの仕様は通常の賃貸マンションと比べて数段高価な設備で仕上げる傾向がある。都心の高級シティホテルと変わらない仕様であることも多い。
  具体的には、洗面所の水栓金具等の仕様や無垢のフローリング材の床、天井高も2.4m以上と室内の随所に高級感が目につく。室内よりもさらに特長が出るのがエントランス(玄関)である。エントランスのデザインがそのマンションの価値を決めると言っても過言ではないほどのデザイン性が出てくる。
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