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最終回
都市型地主さんが注目する
「リノベーション」と「コンバージョン」
相続ジャーナリスト／相続支援ネット　代表　江里口 吉雄
■ リノベーション、コンバージョンとは何か
  10年ほど前から都心の老朽ビルやマンションの「リノベーション」や「コンバージョン」が盛んになってきた。さて、これらはいったいどのようなものなのか。またその違いは何なのかを探ってみる。
  まずはリノベーション。リフォームと似ているが根本的な違いがある。国交省の定義では、リノベーションとは、建物の新築時の目論見とは違う次元に改修することを意味するとされている。それに対して、リフォームとは、建物の新築時の目論見に再度近づくように復元・修繕することを意味するとされている。
  リノベーションの具体的な工事内容は、既存の建物を大規模改修工事で用途やその機能を変更して、建物の使用上の性能アップやその建物の価値を向上させることでもある。
  一方、コンバージョンとは、建築基準法上の用途変更がされて、例えばマンション（住宅）が事務所やカラオケルームなどの店舗に生まれ変わることである。古いマンションの場合は、前月掲載のいわゆるデザイナーズマンションにリノベーションされることが多い。具体的には、構造体の鉄筋コンクリートの壁面や天井をむき出しにして広いワンルームに生まれ変わる物件もある。つまりリノベーションやコンバージョンは、リフォームの復元とは違いまったく別の性能とデザイン・機能性に生まれ変わるものである。
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