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第6回
マネーセミナーのタイアップ先を開拓する(2)
イーエフピー株式会社 代表取締役/関東学園大学 講師 花田 敬
  今回は、セミナーを開催することによって講師依頼が舞い込む確率が高くなる方法をご紹介します。
セミナーを聞きに来ている人だけが参加者ではない
  セミナーの講師を務める際は、参加者の注目が集まるよう参加者の反応をみながら話をします。参加者にとって有益な情報提供を心がけ、教えることに集中するのはもちろんですが、それと同時に講師は参加者の様子を観察する必要があるからです。反応によっては声のトーンを変えたり、内容を微修正したり、と変化を加えます。
  また、セミナーには単に聞きに来ている人だけでなく、セミナー講師を目指している人、講師との提携を考えている人、講師にセミナーを依頼する予定で様子見に来る人、タイアップセミナーの講師を探している人、取材のために来ている人、執筆の依頼先を探している人などさまざまな人が参加しています。例えば、私たちがセミナーを行うと、その様子を見に参加される人たちもいるのです。
  実際、私もセミナーがキッカケで最初の本を出版することになりました。東京商工会議所でセミナーを行い、多くの方と名刺交換した後で最後まで残っていた出版社の編集の方から声を掛けられました。「花田先生、今日の話を基本にして、本を出しませんか?」と。そして話が進むと、編集の人は次のように見ていることがわかりました。
 1.セミナーができる人は、持っているネタが良い。
 2.講演会やセミナーで、講師は自分の本を売ることができる。
 3.講師は、多くの顧客データベースを持っている。
  つまり、書店以外でも本が売れるということなのです。出版した後に「出版記念セミナー」などを行うケースが多いですが、上記1〜3の要素があれば安心して開催できます。出版をすると「タイアップセミナー」が増え、「依頼されるセミナー」も増えるということになります。
  ですから、セミナーは内容を聞きに来るだけではなく、人を探しに来ている人もいるのです。よって、講師の依頼が来たらどう答えるかなど、自分でできる限りの想定をしてセミナーに臨むことが必要になります。
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