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第9回
マネーセミナーのタイアップ先は慎重に選別する(2)
イーエフピー株式会社 代表取締役/関東学園大学 講師 花田 敬
  今回は前回の続きです。どのような相手とタイアップしたらまずいか、私の経験から紹介しましょう。
ターゲット層がマッチする相手を探す
  タイアップ先で気を付ける必要がある3つ目のケースは、ビジネスのターゲット層が違う人や企業と組んでしまうことです。このケースはよく考えないと気づかずにセミナーを開催してしまいます。私たちのところにもこのようなタイアップの話が来るのですが、一見面白そうで、やれそうな気がしても実はターゲットが違うために、その後の成果が見えないとうことはよくあります。
  例えば、草サッカーをする人を集めてサッカーイベントをするので、その時に「マネーセミナーを開催してはいかがですか」という話が来ました。私たちは「子供たちが草サッカーをやっている間に、親に対してマネーセミナーができる」と思っていたのですが、その草サッカーは大人だけが集まり、子供は来ないということです。その人たちをサッカーの終了後にマネーセミナーに誘導するのは難しいと思いました。まして、男性が多いということなので、お断りしました。
  つまり、よく聞き、よく考えないと、マネーセミナーを開催しても、ターゲットが合わずにあなたのビジネスにならないことがあります。ほかにも参加人数が多いグループがあるので、「そこでセミナーをしないか」という提案をいただいたことがありました。これはスポーツ活動の中でウォーキングの人口が多く、さまざまな業界がスポンサーになっていたり、イベントを行っていたり、しているらしいのです。そこで、私たちがマネーセミナーの話をすると「いいと思います。集まりますよ」と勧められましたが、よく聞いてみると、参加者は60歳以上のメンバーがほとんどで、それも数千人集まるとのことでした。私たちは25〜50歳の女性、しかも20〜30名の集客人数がベストなのです。よって、このままではマネーセミナーのイベントを組むことはできません。そこで、こちらでマネーセミナー開催の日を決めて、25〜50歳の女性をその参加メンバーの中から送客していただけないかと逆提案しました。
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