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第10回
マネーセミナーのタイアップ先は慎重に選別する(3)
イーエフピー株式会社 代表取締役/関東学園大学 講師 花田 敬
  前回はタイアップでマネーセミナーをしてはいけないケースを4つ紹介しましたが、あと2つ紹介して、「マネーセミナーのタイアップ先は慎重に選別する」は終了したいと思います。
セミナー経験がない人とは組まない
  この「タイアップ先は慎重に選別する」は、これからあなたがマネーセミナーを実践していく中で、大きな障害となりそうなことばかりですから、しっかりと把握してください。
  さて、時には営業の成績が良い人と組んでセミナーを開くこともあるでしょう。あるいは多くの業種と組むこともあるでしょう。その際に気をつけたいのが、セミナー開催に関する細かな注意点などを知らない人と組まないようにすることです。そういう人はたいがい「セミナー経験がない人」だからです。
  彼らは好業績をアピールしてあなたに近づきますが、彼らは受付すらしたことがないので、何から何まであなたに頼ってきます。このような人は「知ったかぶりをして」アプローチをしてきて、実際にはあなたに任せておんぶにだっこ状態になるのです。これではタイアップセミナーではなく、無料で彼らをトレーニングしてあげているようなものです。
  例えば受付なら開演1時間ほど前に来て、参加者名簿を事前にチェックしておき、参加してくれた人を1人ずつ名簿と照合し、席への誘導や案内をします。
  この時に大事なのは、会場のバランスを考えて着席していただく必要があります。講師が話しやすいように(前列中央部の席がガラ空きだと話しにくい)着席してもらうのは当然ですが、もう1つ理由があってセミナーの風景を撮影するときにいい写真が撮れるようにするためです。その写真は証拠として将来使いますので、とても大事なポイントなのです。
  また、受付で、資料を渡したり、有料参加の場合は領収書を渡すことになり、協賛してくれる企業があればそこのサンプル商品を渡すなど、状況に応じてさまざまな対応が求められます。これらの受付業務は経験していないとスムーズにできません。私は、受付でバタバタしていて入場に時間がかかったセミナーを何度も見たことがあります。
  例えば、参加者が小さなお子さま連れの場合には、託児所案内や食物アレルギーのヒアリングが必要なのです。なぜなら、ママがセミナー受講中、託児所では子供にお菓子や飲み物を出すことがあるからです。このような受付は経験がないとスムーズにできません。
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