Home > 営業スキル > セミナー営業手法ステップアップ講座

最終回 第12回
マネーセミナーをタイアップする際のポイント(2)
イーエフピー株式会社 代表取締役/関東学園大学 講師 花田 敬
  今回は「フォロー担当者」についてと、「費用負担と成果の分配」について解説します。そして最後に効果的にタイアップを重ねていくことでステップアップする方法を述べます。これを読んだら、あとは実行するだけです。
タイアップセミナーのフォローは、保険営業マンが担当すべき
  大事なことの1つに、セミナー終了後の個別相談を担当する人や参加者のフォローを担当する人を決めておく必要があります。セミナーへの参加者が少ない場合は、講師自身が個別相談の対応ができますが、参加者が多い場合は他のメンバーも協力して個別相談を行う必要があるので、そのメンバーをあらかじめ決めておきます。
  また、参加者をフォローする担当者についても決めておきます。例えば、個別相談を受け付けた時に、他の申込者と日程の希望が重なってしまうことがあり、スケジュール調整が必要なことがあります。それ以外にもフォロー担当者は、セミナー終了時に個別相談を希望しなかった人にも後日、電話で連絡を入れて、参加のお礼のメッセ―ジを伝え、その際に個別相談へ誘導します。
  実は、その電話がきっかけで、当日は個別相談を申し込む勇気がなかった人が追加申込みをされることがあります。このように、フォロー担当者を決めて実行することは大事なのです。つまり、講師、フォロー担当者、個別相談担当者などの役割はその人の適性や状況を考慮したうえで決めておく必要があるのです。とくにタイアップセミナーの場合は、自由に動ける人がフォローや個別相談を担当するとよいでしょう。
  かつて私が税理士事務所とタイアップセミナーを行った時、フォロー電話や個別相談は私が担当しました。この行為は営業でいうと、ファーストアプローチにあたるのです。税理士事務所の職員さんは定期的に関与先の企業訪問などがあり、自由には動けません。しかし、保険営業マンの私なら自由に動けます。
  つまり、税理士事務所とタイアップした場合、保険営業マンがこの役割をすると良いのです。セミナー参加者をフォローして、話題が税務、会計など経理に関することになった時(できるだけそうなるようにしむけます)は税理士事務所につないでいました。そして、保険に関しての話は、当然、私が対応したのです。理にかなった良い役割分担だと思います。
※ これ以降は会員専用ページです