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 第7回
ジャングルで戦うか? それともお花畑で戦うか?
キーストーンフィナンシャル株式会社 
代表取締役 大坪 勇二
  伝説的なトップセールスがなにか魔力的な方法で成果を上げているというのは「都市伝説」だ。実は彼らほど科学的で具体的な手法を追求している人たちはいない。ここではそんな彼らが実践している“とっておき”の3つの方法――「トップセールスが実践するとっておきの3つの方法」を教えよう。
さあ、反撃開始だ!
  本連載の前半6回は、どちらかというと心構えについて話してきました。心構えはメチャ重要です。どんなにいいチャンスが巡ってきてもこれがないために次々と成功を取り逃がす人を山ほど見てきましたからね。
  それはそれでじっくり語れたので、これからは、いよいよ具体的な戦術について語っていきます。名付けて「弱者の反撃作戦」。
  弱者というのは、かつての私のこと。
  今から18年前に保険業界に飛び込んだころの私は、仕事の仕方が本当にわからずそれはそれは苦労しました。
  自信ゼロのアプローチ、へっぴり腰のプレゼン、商談通してクラーイ顔。当然決定率はお話にならないくらい低い。断られるショックが嫌いで見込み客の紹介など滅多にお願いしませんでしたし、テルアポは一度NOを喰らうとダメージを3日は引きずってしまい電話を見るのもイヤ。週に2回の営業ミーティングのときは首をすくめてやり過ごし、その後は喫茶店か映画館に直行です。そんなヘナチョコ君でした。
  それは、1965円とか、2470円とか、今までの人生で見たことのない金額(もちろん少額という意味でね)が給与明細の手取り金額欄に並んでいたくらい。
  それでも。最初の2年間は家内も仕事をしていて収入があったし、前職の退職金の残りもあったから、休日は家にいてテレビを見るなどお金をつかわないように過ごせば、生活は何とかできました。
  しかし、家内が長男を身ごもり仕事をどうしてもやめなければならなくなったとき、折悪しく退職金も底をついてしまいました。
  さあ、いよいよ待ったなし。言い訳抜きで本当に行動を開始しなければどうにもならないところに追い詰められたのです。
  人生で1番勉強したのがこのときです。
  何しろ怖くて怖くてしょうがなかったから。
  自分の中途半端な自尊心なんか捨て去って、頭を下げて社内外の優績者、すなわち、稼いでいる人に教えを乞い、無料の勉強会やセミナーにせっせと足を運びました。
  学ぶだけでなく実践も繰り返しました。それまでの自分が嘘のように朝から夜遅くまで走り回りました。
  そうしているうちに浮かび上がってきた、本当に効果があった方法がこれから語る作戦です。
  彼らがなにか魔力のような特別な方法で成果を上げているという事実は1つも発見できませんでした。
  出てきたのは極めて科学的で具体的な方法ばかりでした。
  追いつめられた弱者である私が、その方法を採用しない理由がありませんでした。
  その結果、私が一発逆転、起死回生を賭けた反撃作戦は成功しました。
  その最も大事な方法を今からお話していきましょう。
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