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“思い付き”だけでは複雑な問題は解決できない
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
  「成績が上がらない」「今月の目標が達成できない」……たえず数字に追われるセールスパーソンにとって、日々悩みは尽きません。しかし、セールスパーソンの悩みは、成果が出れば(売れれば)たいがいは解決してしまいます。では、売れるようになるにはどうしたらよいのでしょうか?
  「悩んだときには紙に書いて考えろ」とは昔からよく言われることですが、単なる思い付きではなく、筋道を立ててきちんと問題を解決するには、そのための思考法(ツール)をマスターしておく必要があります。そこで今回は、『世界一やさしい問題解決の授業』をご紹介いたしましょう。
 『世界一やさしい問題解決の授業』
   渡辺健介著
ダイヤモンド社刊
     
1,200円+税
複雑に絡み合った難問も分解すれば解決策が見えてくる
  同書は、著者がマッキンゼー(世界的なコンサル会社)などで学んだ問題解決の考え方を、中高生にもわかるようにやさしく解説したものです。
  例えば、その中の1つに、「分解の木」と呼ばれる思考法があります。
  これは、何か問題があったときに、その原因や要素の1つ1つをどんどん細かく(枝分かれのように)分解しながら考えていく方法で、問題の原因や解決手段を漏れなくチェックするのに向いています。
  試しに、同書の解説を参考にして、「営業成績が上がらない」(売れない)という悩みの解決方法を考えてみましょう。私自身が自分の行動を分析するつもりでトライしてみます。
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