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営業やコミュニケーションの楽しさを思い出したいときに…
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
営業と恋愛の共通点は?
  「接客とか、販売とか、営業とか、絶対にやりたくない!」
  「私のプライドがさぁ〜」
  「ホント、そうだよね」
  先日、首都圏の某鉄道に乗っていたら、近くの座席に乗っていた女子高生たちが、大きな声でこんな会話をしていました。
  おそらく就職先について考えているのでしょう。
  誰が乗っているかわからない電車の中です。そこで歯に衣着せぬ発言をしていたことは、若さゆえの思慮不足だったと思いますが、彼女たちの意見そのものについては、私もわからないではありません。
  20代の半ばまでは、私も似たような気持ちだったからです。
  なぜそういう考えだったかというと、それまでの自分の周りには、素敵で楽しく幸せそうな販売スタッフや、営業の面白さと素晴らしさを語るセールスパーソンがいなかったのだと思います。
  モノを売るということは、とにもかくにも辛いことであり、お願いすることであり、口八丁手八丁で相手を説き伏せていくことであり、厳しいノルマに追われることだけ――だと思っていました。
  また、どんな仕事をしていようが、あるいは、人生を生きていくうえで人とのかかわりがある場面では、広い意味での「営業力」が必要になることも知りませんでした。
  電車の中の女子高生たちは、就職の話の後には恋愛の話もしていたようでしたが、それだって同じです。
 どうやって相手を見つけるか?
 どうやって会う約束をするか?
 どうやって自分の気持ちと魅力を伝えるか?
 どうやって相手の気持ちを確かめるか?
 その後、どうやって良い関係を築くか?
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見込み客づくり
アポ取り
プレゼン
クロージング
アフターフォロー
  こうして見ていくと、各場面で営業力が必要であることがわかります。
  《営業が上手な人はモテる》のは当然なのです。
  ただし、恋愛も営業も、コミュニケーションスキルや心理テクニックを駆使して、自分の都合を押し付けるだけでは上手くいきません。その場は成功しても、信頼関係が長く続くことはありません。
  本サイト「FPSクラブ」の読者の皆様には言わずもがなのことですが、大事なのは、スキルやテクニックをきちんと身に付けたうえで、相手の都合と感情をくみ取り、お互いに利益があるように行動していくことです。
  それができると商品よりも自分自身が認められるようになり、付き合うお客さんも変わり、お金を払った相手が感謝してくれるようになる――。その結果、つまらないプライドはなくなり、もっと大きなプライドが持てるようになるわけです。
  このように、営業という職種をプラス思考でとらえていくと、前述の女子高生たちの会話とはまったく違うセールスパーソン像が見えてきます。
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