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誰かと空想の会話をして
書きながら考えるとうまくいく!
有限会社T.S総合企画 代表取締役 津田 秀晴
振り返り+相談=問題解決!
  私はこれまで、1,000人を超すビジネスパーソンや各分野の専門家の皆さんの取材をしてきました。
  そこで話されたことを振り返ってみると、仕事で成功するための要素として多くの方が指摘していたのは、「現在の自分の状態にいち早く気づくことの大切さ」でした。
  現在の自分の状態とは、感情・考え方・スキル・戦略・行動・人間関係・健康……といった心技体すべてのことです。
  仕事がうまくいかないときには、これらのうちのどれかに問題があり、そして、その問題(ズレ)は長く放置しておけばおくほど深刻になり、取り戻すのにはより多くの時間やエネルギー、費用がかかります。それは仕事に限らず、旅行の計画や病気治療などでも同じです。
  では、どうすれば、自分の状態にいち早く気づくことができるのでしょう?
  そのための手段はたくさんありますが、多くの方が実践していたのは、たとえば、次の3つのことでした。
   @   自分の感情や行動を数値化して管理する
(日々、自分で決めたルールで点数を付けて)
   A   振り返りの時間をきちんとつくって、自分の考えや感情を紙に書き出してみる
   B   誰か(メンター的な存在の人)に相談する、
あるいは、「○○さんならこんなときにどうするだろうか?」と考える
  こうした3つのことを、どのように実行していくかもまたそれぞれ千差万別なのですが、今回ご紹介する本『書きながら考えるとうまくいく!』(マーク・リービー著、森重優実訳、PHP研究所)には、上記3つのうち2つに当てはまり、私が個人的に「面白く、役に立つ」と感じた工夫が載っていました。
  それは、さまざまな立場の人と「紙上で(空想の)会話をする」こと――。対話の内容を思いつくままに、正直に、書き連ねてみるのです。
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