伊坂幸太郎の小説『砂漠』(新潮文庫)は、とっても楽しい青春小説です! 主人公の北村くんが大学1年生になった4月、居酒屋の2階に同じクラスの学生約80人が集まりました。そのシーン(10頁)に、以下の記載があります。
店員がやってきて、エビチリの大皿を置く。店員の女性は、料理を提供することよりも、皿と皿の隙間にいかにして大皿を置くか、そのことに夢中だった。建前上、『アルコールは二十歳以上の者のみ』と指示されていたが、誰もがビールを楽しんでいる。
まだ10代であっても、大学生になったことで大人になったように感じた気持ちを、よく表していると思います。
えーと、このようなことは未成年者飲酒禁止法1条に違反しているわけですが※1、ここでは、もし法律を改正するとしたら、いつから大人とするのが良いかを考えてみたいと思います。
※1 満二十年ニ至ラサル者ハ酒類ヲ飲用スルコトヲ得ス
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