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【基礎編】第8回
資金繰り改善や経費削減等に活用できる「払方変更」
税理士 山口 淳一
保険料の払込方法には、月払、半年払、年払、一時払などがありますが、保険契約成立後、資金的な状況に変化が生じたときに、「払込方法の変更」(以後、「払方変更」と言う)をすることで保険契約を継続することが可能となります。今回は、払方変更が本シリーズのテーマである「決算書からアプローチする法人開拓」に活用可能なソリューションとなりうる手法をご紹介します。
■
個人での活用方法
個人契約における払方変更の代表的な取り扱い方は、以下の2つとなります。
@
月払
⇒
半年払
または
年払
A
年払
⇒
半年払
または
月払
具体的な活用例として、以下の2つが考えられます。
@
社会人になったばかりの頃に生命保険に加入、毎月(月払で)保険料を支払ってきた。その後、給料が上がり、またある程度貯金もできたので、預金の利率が低い現在、口座に置いておくよりも、払込方法を月払から年払に変更することで保険料が割引になり、支払総額を少なくすることができた。
A
保険加入時には貯蓄があったので年払で保険料を支払ってきたが、不況でこれまでよりボーナスが大幅に減額されてしまい、その結果、一度に払い込めなくなったので、月払に変更せざるを得なかった。
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法人での活用方法
法人契約における払方変更の活用では、おもに以下の2つの効果が期待できます。
@財務上の資金繰りを改善する
A経費を削減または増加させる
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