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 【基礎編】第10回
「解約」と即決する前に、まずは
「減額」で乗り切れるか検討しよう
税理士 山口 淳一
  今回は、「解約」と「減額」についてご説明します。解約は、現在有効に継続している生命保険契約を終了する方法で、それ以降の保障機能は消滅します。これに対して「減額」は、保険契約の一部を解約し、その残りの保障を存続することで、「部分解約」と呼ばれることもあります。
解約・減額の個人における活用方法
  個人の場合には、一般的に加入している生命保険を見直しする際に、現在継続中の生命保険契約を打ち切るときに解約をすることになります。経済的な理由でどうしてもその生命保険契約を継続できないという場合、その保険契約を継続するか解約するかのオール・オア・ナッシングで「解約」すると即決しがちですが、契約者の裁量で、保険金全額を解約するのではなく、契約の一部だけ解約する「減額」という方法を選択することも可能です。減額により多少なりとも保障を残すことのメリッを検討してみてもいいかもしれません。
  このメリットとして、定期保険の場合は、体況上の理由で新規の生命保険に加入できないような状態になっても、変換権を使えば、特別条件がついて保険料がアップしたり、保険金が削減されたり、最悪の場合には引き受けを拒否されることを気にする必要はないからです。
解約・減額の法人における活用方法
  法人契約の場合、生命保険は企業財務と密接に関係します。「決算書からアプローチする法人開拓」という観点では、お客さまが解約を決断される前に、減額だけでなく、契約者貸付や払済も検討することが大切です。
  まずは別表をご覧ください。
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