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 第2回
決算書を手に入れる前に(2)
経営者の「メガネにかなう」ためにできること
株式会社ライフUP 代表取締役 橋口 慎也
  前回、経営者やその企業にとって、必要とされるためには、まず、経営者の悩みを予想、共有することが重要だと考えています――と締めくくりましたが、今回は、経営者の悩みを聞き出し、それらを解決するためにはどのようなお手伝いができるか紹介していきましょう。
最大の悩みである「売上UP」でお手伝いできること
  業種・規模にかかわらず経営者に共通する悩みは、第1に売上UP、第2に資金繰り、第3に人材確保の3つです。この悩みを聞き出し、課題解決に向けて、何がお役に立てるか、を経営者の方と一緒に考えることが重要となります。
  まずは、売上UPのために、筆者がこれまでどのようなお手伝いをしてきたか、前回は「自分のネットワークを活用した販路紹介」を紹介しましたが、ほかにも、例えば飲食店なら、所属の保険会社社員などに紹介するのはもちろん、お取引先の会合に利用していただけるようお勧めしてもよいでしょう。
  間接的にはなりますが、数多くの顧客を抱える銀行主催のビジネス・マッチング会(会場に何百社も集めて仕入先や販売先候補に商談の場を提供する会)への参加をご提案したこともありました。
  社員のモーチベーションUPのため、給料に対する売上貢献度(労働生産性)を分析して、報酬還元システム作成のアドバイスをしたこともあります。具体的には、下記の様な簡単な分析表を作ります。下記の例だと、労働生産性は人件費に対して粗利益(売上総利益)が2.5倍。人件費に対して売上が5倍ということがわかります。例えば、10人の会社で、@給料(年収)を1人100万円(10人で1,000万円)上げるためには、A粗利益は増加給料の2.5倍=1人250万円(10人で2,500万円)、B売上は増加給料の5倍=1人500万円(10人で5,000万円)を達成したら、喜んで給料を上げますと社員に向かって社長さんに宣言してもらう――というように目に見える形で示すことで社員のモーチベーションUPを図る方法を提案することもありました。

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