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 第5回
キャッシュフロー対策の提案例(1)
会長の退職金と保有株買取り財源に保険提案
株式会社ライフUP 代表取締役 橋口 慎也
  前回は、決算書やキャッシュフロー表を作成・活用して企業の分析や保険提案の仕方を説明しました。今回は、実際の提案事例に沿って、保険の利用価値をもっと簡単にお客様に理解していただくために図表と計算過程を示してお金の流れを説明する方法を紹介します。
キャッシュフローの活用の話から保険提案へ
  D社は○○県の建設業者。年商は20億円。前期経常利益は3,000万円。会長は68歳、長男の社長は40歳。実権者の会長は10年後を目途に勇退を考えており、勇退時の退職金と自身の株の譲渡について思案しています。生命保険は、会社契約で会長が被保険者の終身保険(保険金1億円)に加入しています。
  まずは下表にて会長のニーズを再確認しました。決算対策として損金性の商品に興味を示され、勇退時の生前退職金の財源確保、死亡時の相続・自社株対策、生前のうちから会長が保有している自社株を会社に譲渡していきたいという意向が確認できました。

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