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東日本大震災から1年、保険金支払い99%を超える
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  未曾有の惨禍をもたらした東日本大震災から1年が経過した。直近の警察庁発表の被害状況(緊急災害警備本部・3月21日)によると、死者数1万5,854人、行方不明者数3,143人、また建物被害は全壊12万9,286戸、半壊25万4,632戸、一部破損69万3,646戸に及んでいる。地震とそれに伴う津波被害が膨大だったこともあり、復旧から復興への道のりは残念ながらいまだ遅々としている。
  一方、震災発生以降、生・損保・共済業界は契約者の安否確認や現地支援はじめ保険金・給付金・共済金の支払いに向けた取り組みに全力が注がれた。その結果、生保業界の保険金・給付金の支払件数は1万9,969件、保険金額は1,521億8,550万円(3月14日現在)で対象契約の99.9%以上の支払いを完了している。また、損保業界の支払件数は76万4,938件、1兆2,185億円(3月12日現在)でこちらも99%以上が完了。両業界とも引き続き最後の1件まで支払を完遂するとしている。ちなみに共済関係はJA共済の建物更生共済が59万2,018件、8,416億円(3月7日現在)で、共済全体では約1兆円超の支払いとなる。
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