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生命保険協会の保険相談所ならびに生保各社に寄せられた平成23年度の苦情相談件数が、生命保険協会のホームページで公表されている。それによると、生保43社の苦情相談受付件数は97万2,529件で生命保険協会の5万2,685件と合わせると102万5,214件と100万件を突破している。
生保各社の保有契約件数は全社合計で約1,466万件あり、その割合から見ると苦情相談件数は1%にも満たず、寄せられた苦情の中にはちょっとした行き違いや誤解によるもの、募集人のマナーの問題なども数多く含まれている。従って係争までには至らず解決されているケースが圧倒的に多いが、それでも100万件を超える苦情が寄せられていることは、改めて生命保険商品の仕組みの簡素化や募集時における説明の強化、契約・保全に関する事務態勢の在り方の見直しが迫られているといえよう。
集計された苦情は新契約関係、収納関係、保全関係、保険金関係、その他の5項目に分類されているが、最近は多くの会社で新契約関係の苦情よりも収納・保全関係の苦情が増加している。
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