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自動車保険通販会社のチャネル提携と商品の多様化
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  自動車保険を中心とする通販保険会社のアメリカンホーム保険は来店型店舗「保険クリニック」を全国展開するアイリックコーポレーション(勝本竜二代表)と提携、保険クリニックのホームページを通じて同社の通販型商品の申し込みができるサービスを開始した。
  今回の提携は通販型商品の詳細について店舗で聞いて、その場でインターネットでの契約手続きを完了することによって、通販型商品に対する安心とネット販売のメリット(低廉な保険料やネット割引など)を顧客に享受してもらおうというのが狙いだ。
  また近年、保険の来店型店舗が急増しているが、店舗を訪問する顧客の半数以上がネットで情報を収集、比較・検討したうえで来店しているという実態があり、その中には通販保険会社の商品相談も増加しているという顧客変化も今回の提携の背景にある。
  一方、アイリックコーポレーションは、全国に156店舗(直営店12店、FC店98店=2012年6月現在)を展開している。同社は昨年から通販保険会社の「そんぽ24」と提携、自動車保険で約500件の実績を挙げているが、アメリカンホームが自動車保険をはじめ多種多様な通販型商品を有することから、顧客が店舗で説明を受け加入できる仕組みを提供することで顧客層の拡大と顧客の選択肢を広げようというものだ。
  こうしたネット通販と店舗(人)との融合という新たなビジネスモデルの一方、近年、通販保険会社各社では自動車保険から傷害・医療など第三分野商品を始め、他社との提携による取扱商品の拡大が図られてきている。これら商品の正味収入保険料に占める割合はまだ少ないものの着実な伸びを示してきている。
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