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国際化なるか、来店型保険ショップのモデル
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  来店型保険ショップ「保険クリニック」を全国展開している(株)アイリックコーポレーション(勝本竜二代表)が、韓国の大手保険代理店のヴィキュラスと業務提携、来店型保険ショップの運営ノウハウを提供すると発表した。
  今回の提携は同社が開発した保険販売用のシステム「ASシステム」(エージェントサポートシステム)の韓国保険市場における利用可能性を探るとともに、来店型保険ショップのノウハウの提供及び将来的な共同出店などを視野に入れた市場調査が当面の目的だ。
  日本の保険代理店が韓国の保険代理店と提携するのも初だが、今回、特に注目されるのは、日本で急成長している「来店型ショップ」という保険販売のビジネスモデルが、海外の保険市場で成功する可能性があるかどうかということにある。
  日本においては保険の来店型ショップが本格登場してから約17年。現在では全国で100店舗以上を展開する会社が4社にもなったほか、数十店舗のショップを展開する会社も含めると1千店舗を超えるまでに成長しており、新しい保険の販売チャネルとして幅広く認知されてきている。来店型ショップ大手4社の店舗数や今後の店舗目標は下表の通りだが、中堅代理店(20〜30店舗程度展開)も店舗増加の方向にあり、海外からも注目されている。
全国100店舗以上を展開する大手来店型店舗
店舗名 運営会社名 店舗数 特長
「ほけんの窓口」
「みんなの保険プラザ」
「保険専門店」
ほけんの窓口グループ(株) 3店舗合計で321店舗 FC店や銀行とのアライアンスも拡大。全国の商圏20万人超の地域に出店し3年後に600〜700店舗目指す。
「保険クリニック」 (株)アイリックコーポレーション 156店舗 地域密着型代理店とのFC展開。保険分析・検索や申込ナビシステム活用で3年後220店舗目指す。
「保険見直し本舗」 (株)保険見直し本舗 156店舗 社員数1千名。自社直営店舗として展開しているのが特長。3年後に200店舗、保有60万件目指す。
「みつばち保険ファーム」 (株)VLフィナンシャル・パートナーズ 135店舗 異業種とのFCでは来店型店舗の中でトップ占める。異業種からの参入を促進、3年後に500店舗目指す。
*店舗数はいずれもFC店を含めた数。2012年10月10日現在。
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