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注目される4月からの保険料値上げ
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  生命保険の標準利率が引き下げられたことから、4月1日からの各社の保険料値上げの動向が注目されている。生命保険の標準利率は毎年9月を基準に10年物国債の過去3年間の平均利回りを基に金融庁が算出しているが、低金利の長期化を背景に現行の年1.5%から1.0%への引き下げが決まっていた。この標準利率に基づき保険料の計算基礎となる予定利率が算出されるため、標準利率が下がると保険会社は将来の保険金支払に備える責任準備金の積み立てが必要となる。その結果、4月からの保険料の値上げが予定されているものだ。
  こうした中、日本生命(1月21日)とアフラック(1月28日)の2社がいち早く保険料率の改定について発表したが、両社ともに主力商品については現行の予定利率を維持し、保険料の値上げを行なわないことを決めた。両社がともに主力商品の現行の予定利率維持を発表したことは、予定利率改定(保険料の値上げ)に向けて検討している各社にとって影響が大きく、保険料アップについて今後の各社の経営判断が注目されるところだ。
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