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ビジネスモデルが変わる!? 損保の機能別再編
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  損保のMS&ADインシュアランスホールディングスが傘下の三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険の2社について機能別に再編するとの発表をした。具体的には保険商品のうち、船舶保険、貨物・運送保険、航空・宇宙保険を三井住友海上に一元化する一方、両社が取引実績を有するモーターチャネル代理店のうち、あいおいニッセイ同和損保が主要取引先となっているものについては、三井住友海上が引き受ける契約をあいおいニッセイ同和損保に移転、また両社が販売する第三分野の長期契約を三井住友海上あいおい生命保険に移行するというものだ。
  今回の再編は保険業法の一部改正に拠るもので、従来、保険契約を他の保険会社に移転する場合、責任準備金の算出基礎が同一である保険契約に限られていた(全部を包括移転のみ認められていた)が、移転単位規制が撤廃されたことによってグループ内保険会社において契約の一部移転が可能となった。このことはグループ経営の効率化を加速するとともに、従来のグループ組織やビジネスモデルを大きく転換させることにもなる。
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