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乗合代理店の「中立・公正」表示の是非でWGが論議
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  金融審議会の「保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループ」(以下、WG)の議論がすでに12回目を終了し詰めの段階に入っている。同WGでは、「保険商品・サービスのあり方」および「保険募集・販売ルールのあり方」の2テーマを柱に論議されてきたものだ。
  このうち「保険商品・サービスのあり方」では、時代に対応した新しい商品・サービスについて現物給付型保険の創設、子会社による介護施設や保育所の運営、損保関係では新たなリスクに対して保険の共同行為制度の規制緩和などが取り上げられ、導入に向けて一定の方向が示されてきている。
  一方、注目されるのが「保険募集・販売ルールのあり方」を巡る論議だ。ここでは主に乗合代理店の募集のあり方や募集行為に焦点が置かれ、規制の方向を含めた論議が行なわれてきた。特に来店型店舗などの募集について「手数料の高い商品を奨めているのではないか」、「中立・公正を謳っているが、顧客に誤解を与える恐れがある」、「委託型募集人(含むフランチャイズ方式の加盟代理店)の管理・監督の強化の必要性」などのほか「中立・公正」を謳うなら手数料開示が必要との意見も出された。最終的な結論はまだ出ていないが、乗合代理店に対する新たな規制の導入は確実で、今後の募集のあり方を大きく変えることにもなりそうだ。
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