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活発化する少額短期保険会社の買収
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  最近、少額短期保険会社を巡る動きが活発化している。3月末にはSBIホールディングス(株)傘下のSBI少短保険ホールディングス(株)が、高齢者向けに医療保険と死亡保険を提供する少額短期保険会社の「いきいき世代(株)」を買収・子会社化する一方、介護サービス事業等を展開する(株)アスモが「ブロードマインド少額短期保険(株)」の全株式を取得、5月末を目途に子会社化することを発表している。
  少額短期保険は保険金額が少額で保険期間も短期(1〜2年)という制約はあるものの、既存の生・損保会社には無い独自商品の提供と低価格化により、マスコミ等で取り上げられる機会も増えるなど認知度を高めつつある。
  こうした中で、少額短期保険会社を傘下に置き、独自の保険商品・サービスを提供することで、他社との差別化を図るとともに、自社サービスとのシナジー効果を高めようという事業者(主に異業種)も出てきている。
  今回、いきいき世代を買収したSBI(SBI少短保険ホールディングス)は、昨年3月に地震費用保険を発売してきた「日本震災パートナーズ(株)」を子会社化しており、損害保険と生命保険の二つを傘下に置き保険事業の拡大を図った。一方、アスモは介護事業や関連の信託事業を展開しているが、ブロードマインド少額短期保険が提供している入院定期保険などの提供で自社事業とのシナジー効果を高めるのが狙いだ。
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