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金融庁「保険会社向け総合監督指針」
「保険検査マニュアル」改正と保険募集
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
  金融庁は、平成25年12月10日に「保険会社向けの総合的な監督指針」ならびに「保険検査マニュアル」等の一部改正案を公表し、今年の1月14日までパブリックコメントを求めている。
  総合的な監督指針の主な改正は
  @「統合的リスク管理態勢」に関する規定の整備
  A保険募集態勢における規定の整備
  B保険会社の主要株主認可における審査の着眼点の追記
  C保険会社等の子会社の業務範囲見直しに伴う改正
  D少額短期保険業者向け監督指針の改正
  などの5項目で、@統合的リスク管理態勢は、保険監督者国際機構(IAIS)の採択を受けて規定されたリスク管理についての規定の整備、C子会社の業務範囲見直しは、保険会社が営む信用保証業務の範囲拡大に伴う改正、D少額短期保険業者向け改正は、商品審査時における記載内容と簡素化が主な改正点となっている。
  この中で、注目されるのがAの保険募集態勢における規定の整備だ。ここでは全般的に保険募集人に対する教育・管理・指導の実施と態勢整備が従来の規定より強く求められている。特に、保険募集の業務内容についての実態把握、営業所等の拠点や生命保険代理店の業務品質の確保や日常管理で把握した情報・管理指標の見直しなど、監査等の着眼点を追記しているのが特長だ。また、顧客保護を図るための留意点として、新たに高齢者に対する保険募集についてトラブルの未然防止・早期発見のための取組み、という項目が具体的に提示されている。
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