Home > 業界・商品・コンサル等 > 業界TOPIC

第一生命がヤマト運輸と連携、
シニア契約者の安否確認など図る
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
■  山間部や離島の独居高齢者などへ代わりに訪問
  生保各社では契約者の高齢化に対して様々な取り組みが行われているが、この3月、第一生命がヤマト運輸と連携し、ヤマト運輸の宅急便ネットワークを通じてシニア層の第一生命の保険加入者を対象に「安心」のお届けサービス活動を実施する、と発表した。
  具体的には現在、近隣に第一生命の営業拠点がなく、営業職員(生涯設計デザイナー)が定期的に訪問しづらくなっている顧客に、第一生命からのリーフレットなどをヤマト運輸のセールスドライバーが「本人確認サービス」を活用して、契約者本人宛に宅急便で届け、配達状況を第一生命へフィードバック。安否確認に加え、契約者は保険契約の不明点や保険金・給付金の請求がある場合、第一生命(コンタクトセンター)に連絡、必要に応じて第一生命の営業職員が顧客対応を行うというものだ。
  生保業界では少子・高齢化とそれに伴う家族構成の変化、とりわけ独居シニアの増加などから、契約者の生存確認や住所不明などから、保険金・給付金の支払いが滞るケースが各社で見られた。今回の連携は保険業界が運輸業界と手を組んで、契約者の安否確認をはじめとする高齢化が進む過疎地における各種の問題解決を図ろうというもので、注目される。
※ これ以降は会員専用ページです