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プルデンシャル生命が信託子会社を設立
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
■  保険業界初!生命保険信託が専門の子会社
  プルデンシャル生命が信託子会社「プルデンシャル信託株式会社(仮称)」を設立、当局の認可を条件に今年10月を目途に営業を開始すると発表した。この信託子会社は生命保険信託の専門会社で、プルデンシャル生命で加入した生命保険の死亡保険金を信託財産として、契約者がその保険金をいつ、誰に、どのような目的で渡していくのかを生前に設定することができる。
  生命保険信託というのは、契約者が死亡保険金の受取人(受益者)を生前に指定し、保険事故が発生すると信託会社が保険会社に対して保険金請求を行い、信託会社が保険金を管理・交付するという仕組みだ。かねてより生保業界では導入が検討されてきたが、契約時に手数料がかかるほか、保険金を受領した信託会社において運用報酬や管理報酬が必要となること、また取扱い件数が見込めないなどのことから長らく懸案事項の一つとされてきた。
  その後、2010年にプルデンシャル生命が三井住友信託銀行と保険業界初の生命保険信託を共同開発したが普及は今一つであった。しかし、高齢化や生活の多様化にともない信託化のニーズは今後高まると見込まれ、今回の信託子会社設立の運びとなった。同社の実績如何では保険会社の信託子会社設立が活発化するものと見られる。
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