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保険業界は人口減少と少子高齢化が今後一層進行することにより、国内市場ではかつてほどの業績の伸びが期待できないことから、メガ損保グループ及び大手生保を中心にM&Aを含めて海外投資を積極化、収益拡大を図ってきている。
こうしたなか、昨年の第一生命による米国中堅生保の「プロテクティブ社」の買収に続き、今年7月には明治安田生命が「スタンコープ・ファイナンシャル・グループ(以下、スタンコープ社)」の買収で合意、さらに翌8月には住友生命が米国の「シメトラ・ファイナンシャル(以下、シメトラ社)」の買収で合意したと発表した。買収総額は先にプロテクティブ社を買収した第一生命が約5,800億円、明治安田生命が約6,246億円と生保では過去最大規模。住友生命の買収金額も約4,666億円といずれも大型買収で、海外投資戦略を強化する方向が鮮明化した。
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