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損保ジャパン日本興亜が介護事業に本格参入
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
■  保険事業と親和性もある介護事業への参入
  人口減少と少子化・高齢化の進行で、今後の保険業界の成長は全体として縮小傾向を辿ることが予想される。こうした中、保険会社は海外M&Aや国内市場における新たな事業展開によって収益を確保しようという動きが活発化しているが、損保ジャパン日本興亜ホールディングス(以下HD)は大手介護事業の(株)メッセージの株式を取得、子会社化すると正式発表、介護事業参入に大きく舵を切った。
  同社は2015年3月に(株)メッセージとの間で介護サービスおよび介護関連サービス等の提供を目的に資本・業務提携を締結、メッセージの発行株式総数の3.5%を取得していたが、今回の買収(株式の公開買付け)で出資比率を51%以上に引き上げる予定だ。また、同社では2015年12月にはワタミ(株)の介護事業子会社の全株式を取得、「SOMPOケアネクスト(株)」のブランドで介護事業を継続・スタートしている。介護事業は保険事業と親和性もあるほか、これからの成長マーケットであることから各社で注目されるところだが、今回のメッセージの買収は保険会社の介護事業への参入を促進する動きとして注目される。
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