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主要国内生保の平成27年度決算を見る
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
■  新規契約の伸びが目立つ主要各社の業績
  生命保険会社の平成27年度決算が出揃った。
  主要国内生保8社の業績を見ると新規契約件数は第一生命グループ、T&Dグループが前年同期比減少したものの、各社で順調な伸びとなるなど市場環境が厳しいなか新規契約の伸びが目立つのが特長で、特に第三分野商品の伸びが顕著となっている。
  一方、保険料等収入は4社が減収。低金利の続く中で銀行窓販を中心に一時払終身保険・一時払個人年金保険など一部商品の販売休止が影響した。一方、低金利下で外貨建商品や平準払定額年金などは順調に推移し、銀行窓販への対応で業績に差異が出た。基礎利益は日本生命、第一生命を除くと6社がマイナスとなった。なお、今期決算で注目されるのはグループ業績が収益に大きく反映されたことだ。第一生命は国内2社に加え、海外3社の収益への貢献が大きかった。また、日本生命は傘下の三井生命の業績を一部反映、業績を押し上げた。平成28年度決算では日本生命、明治安田生命、住友生命の海外買収会社の業績が決算に反映されることになる。また、低金利の中で標準予定利率の見直しも実施予定で各社の対応・戦略が注目される。
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