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「健康年齢®」で保険料算出の新型医療保険が登場
保険ジャーナリスト / 「inswatch」編集人 石井 秀樹
■  健康年齢少額保険(株)が医療ビッグデータ基に開発
  IT技術とビッグデータの活用によって新しい金融サービスを創造し、金融ビジネスの再構築を図ろうという動き(Fintech)が活発化しているが、保険業界でも保険とITを融合させた「インシュアテック」(Insurtech)への取り組みが進められてきている。損保業界ではすでに通信技術のデータ活用によって運転リスクを診断、保険料に反映させる「テレマティクス保険」が一般的になりつつあるし、生保ではウェアラブル端末を活用した健康データの集積や医療ビッグデータの集積によって契約者の健康サービスに役立てるほか将来的に健康リスクを細分化して保険料に反映しようといった取り組みも出てきている。
  こうしたなか少額短期保険の健康年齢少額短期保険(株)が、いち早く「健康年齢®」で保険料を決める「健康年齢連動型医療保険」の販売を開始した。生命保険は年齢別の死亡率や疾病発生率を基礎に保険料が決められていたが「健康年齢連動型医療保険」は年齢を基準としてきたこれまでの保険の常識を覆す“健康になるほど保険料が安くなる保険”だ。保険期間1年の少額短期保険という制約はあるものの、医療ビッグデータを基に保険料を算出する保険の登場は「インシュアテック」の狙いとも合致するものとして注目される。またこうした保険が当局から承認された意味は大きい。
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