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女性疾病特約
ファイナンシャル・プランナー/株式会社らくらくライフ 代表取締役 中島 牧子
■保険会社によって保障対象が異なる
  女性のお客様に医療保険を提案する際に、併せて「女性疾病特約」をお勧めするという方は、多いのではないでしょうか。女性疾病特約(保険会社によって名称が異なる場合もありますが、ここでは「女性疾病特約」で統一します)とは、女性特有の病気や女性がかかりやすい病気に対する保障を上乗せするものです。
  女性疾病として代表的なものとしては、成人女性の20〜30%にあるといわれる「子宮筋腫」や、「子宮がん」「乳がん」などがあげられます。
  特に、日本では今「乳がん」の罹患率、死亡率とも急増しており、罹患率は30年前の3倍近い数になっています。若い人ほど罹患率、死亡率とも高い傾向があり、食生活の欧米化などの原因が大きいといわれています。
  また、子宮がんに関しては1900年代前半まで罹患率、死亡率とも減少傾向にありましたが、近年は子宮頸がんが若年層で増えていますし、子宮体がんは年齢に関係なく増加傾向にあります。更にがん検診などの精度が上がり、今後はがんが早期で発見される人が増えていくであろうと予想されますので、これからますます女性疾病特約が活用される機会が増えていくでしょう。
  女性疾病の保障対象となる疾病はその他様々ありますが、細かい保障範囲は保険会社によって異なります。
  たとえば女性に多い関節リウマチは、会社によって女性疾病とするかしないか分かれますし、甲状腺障害や、貧血等の保障に関しても各社異なります。また、保険会社によっては、女性特有のがん以外にもすべてのがんを保障対象とするものもあります。
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